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2020 SL1

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2020 SL1
仮符号・別名 P116Atg[1][2]
見かけの等級 (mv) 23.6 (現在)[3]
22.3 (発見時)[4]
分類 アポロ群[5]
地球近傍天体[5]
潜在的に危険な小惑星[5]
発見
発見日 2020年9月18日[4][6]
発見者 パンスターズ[4][6]
発見場所 ハレアカラ天文台[4][6]
軌道要素と性質
元期:2020年5月31日(JD 2459000.5)[5]
軌道の種類 楕円軌道
軌道長半径 (a) 2.515 au[5]
近日点距離 (q) 0.9091 au[5]
遠日点距離 (Q) 4.121 au[5]
離心率 (e) 0.63856[5]
公転周期 (P) 3.99 [5]
軌道傾斜角 (i) 13.764°[5]
近点引数 (ω) 331.910°[5]
昇交点黄経 (Ω) 275.182°[5]
平均近点角 (M) 34.497°[5]
最小交差距離 地球:0.04732 au[5]
物理的性質
平均直径 0.9–2.0 km (アルベドを0.05〜0.25と仮定)[7]
絶対等級 (H) 17.353±0.567[5]
17.1[6]
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2020 SL1は、ハワイハレアカラ天文台で行われたパンスターズの観測で発見されたアポロ群地球近傍小惑星である。推定直径は0.9–2.0 km (0.56–1.24 mi)。2020年に発見された最大の潜在的に危険な小惑星である[8]

発見

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2020 SL1は、2020年9月18日にハワイのハレアカラ天文台で行われたパンスターズの観測で発見された。最初に観測されたとき、見かけの等級が22.3でさんかく座の方向に存在していた[4]。2020 SL1は、地球から1.94天文単位 (290,000,000 km; 180,000,000 mi)離れた位置にあり、毎分0.56秒角の速度で移動していた[9]

その後、2020 SL1小惑星センターのNEOCPにP116Atgとして記載された[2]。フォローアップ観測がH21の観測所で実施され、以前に2020年8月28日と9月17日に観測されたレモン山サーベイ(G96)のデータで確認し、2020年9月19日2020 SL1として公表された[6]

2020 SL12012年11月から2015年1月までのパンスターズのいくつかの以前の観測、およびレモン山サーベイの2012年10月の観測で特定されている。2008年10月25日からの3つのスローン・デジタル・スカイサーベイの画像で、最も初期の既知の観測が特定された[6]

軌道と分類

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2020 SL1、木星、内側の惑星の軌道図

2020 SL1公転周期は約3.99年で、平均距離は2.52天文単位である。その軌道は0.64の高い離心率をもち、黄道面に対して14°傾いている。太陽からの距離は近日点で0.91天文単位、遠日点は4.1天文単位で、地球と火星の軌道と交差している[5]。地球の軌道と交差していること、軌道長半径が1天文単位より大きいことから、2020 SL1アポロ群に分類されている。

2020 SL1の軌道は、12年以上の長い観測期間を持ち、不確定パラメータ1で明確に定義されている[5]。サイズが大きく、最小交差距離が小さいため、潜在的に危険な小惑星に分類されているが、今後200年間は0.1天文単位 (15,000,000 km; 9,300,000 mi)より近い距離で地球に接近することはない。過去200年間で2020 SL1が地球に最も接近したのは、1972年7月10日で、地球から0.073天文単位 (10,900,000 km; 6,800,000 mi)離れた距離を通過した[5]

物理的特性

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直径とアルベド

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絶対等級17.35に基づいて、2020 SL1幾何アルベドがそれぞれ0.25と0.05の場合、直径は0.9〜2.0キロメートルとなる[6][7]。これは、2020年に発見された潜在的に危険な小惑星の中では最大であり、絶対等級17.8の2020 QF6がそれに続く[8]

脚注

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  1. ^ 2020 SL1”. NEO Exchange. Las Cumbres Observatory (19 September 2020). 19 January 2021閲覧。
  2. ^ a b Gray, Bill (19 September 2020). “"Pseudo-MPEC" for P116Atg”. Project Pluto. 19 January 2021閲覧。
  3. ^ 2020SL1”. Near Earth Objects – Dynamic Site. Department of Mathematics, University of Pisa, Italy. 19 January 2021閲覧。
  4. ^ a b c d e MPEC 2020-S98 : 2020 SL1”. Minor Planet Electronic Circular. Minor Planet Center (19 September 2020). 19 January 2021閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r JPL Small-Body Database Browser: 2020 SL1”. Jet Propulsion Laboratory. 19 January 2021閲覧。
  6. ^ a b c d e f g 2020 SL1”. Minor Planet Center. International Astronomical Union. 19 January 2021閲覧。
  7. ^ a b Bruton, Dan. “Conversion of Absolute Magnitude to Diameter for Minor Planets”. Department of Physics, Engineering, and Astronomy. Stephen F. Austin State University. 19 January 2021閲覧。
  8. ^ a b JPL Small-Body Database Search Engine: PHAs and H < 18 (mag)”. JPL Solar System Dynamics. Jet Propulsion Laboratory. 19 January 2021閲覧。
  9. ^ 2020SL1 Ephemerides”. Near Earth Objects – Dynamic Site. Department of Mathematics, University of Pisa, Italy. 19 January 2021閲覧。

外部リンク

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